化学大手の独エボニック・インダストリーズ(エッセン)は14日、中国企業GCLポリー・エナジーと提携することで基本合意したと発表した。GCLポリーの子会社(Jiangsu Zhongneng Polysilicon Technology Development)と共同で合弁会社を設立。中国で需要が拡大するヒュームドシリカと高純度四塩化ケイ素を生産する。
江蘇州徐州に合弁生産会社を設立。エボニックは60%を出資し、経営権を握る。年産能力は2万トンで、2016年から生産を開始する。
Jiangsu Zhongneng Polysilicon Technology Developmentは多結晶シリコンを生産している。合弁会社ではその副産物である四塩化ケイ素からヒュームドシリカ「アエロジル」と高純度四塩化ケイ素「Siridion STC HP」を生産する。ヒュームドシリカは接着剤など、高純度四塩化ケイ素は光ファイバーに用いられる。光ファイバーの世界需要の半分は中国が占める。