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2014/7/30

企業情報

シンジェンタ―北米不振など響く、上期増収幅1%に―

この記事の要約

スイスの農業科学大手シンジェンタ(バーゼル)が23日発表した2014年6月中間期の売上高は前年同期比1%増の85億800万米ドルと小幅な伸びにとどまった。新興諸国の通貨下落や北米事業の不振が影響。為替の影響を除いたベース […]

スイスの農業科学大手シンジェンタ(バーゼル)が23日発表した2014年6月中間期の売上高は前年同期比1%増の85億800万米ドルと小幅な伸びにとどまった。新興諸国の通貨下落や北米事業の不振が影響。為替の影響を除いたベースでは増収幅が4%に上った。営業利益(EBITDA)も3%減の21億1,100万ドルと振るわなかったものの、定率為替ベースでは6%の増益を確保した。最終利益は1%減の13億9,100万ドルだった。

北米売上高は7%減の24億4,300万ドルと大きく落ち込んだ。天候の関係で播種の時期が遅れたことが響いた。このほか、トウモロコシの作付面積が減少したことで、種苗と農薬の販売が後退したことも減収要因となった。

北米以外の地域では増収を確保した。各地域の実績は欧州・アフリカ・中東欧が5%増の33億3,600万ドル、ラテンアメリカが8%増の12億6,900万ドル、アジア・太平洋が4%増の10億9,600万ドルだった。