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2014/7/30

企業情報

BASF―石油・天然ガスがけん引、4-6月期増益に―

この記事の要約

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が24日発表した2014年第2四半期(4~6月)期決算の最終利益は12億9,900万ユーロとなり、前年同期を12.3%上回った。ユーロ高が2億ユーロの減益要因となったものの […]

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が24日発表した2014年第2四半期(4~6月)期決算の最終利益は12億9,900万ユーロとなり、前年同期を12.3%上回った。ユーロ高が2億ユーロの減益要因となったものの、石油・天然ガス、化学品部門が好調で全体が押し上げられた格好。本業のもうけを示す営業利益(EBIT、特別項目を除く)も12.1%増の20億5,300万ユーロに拡大した。

売上高は0.6%増の184億5,500万ユーロと小幅な伸びにとどまった。ユーロ高のほか、販売価格の低下と農業科学、高性能製品部門の減収が響いた。石油・天然ガス部門は増収幅が12.6%に達している。クルト・ボック社長は、対ロシア制裁は露天然ガス大手ガスプロムとの取引に影響をもたらしていないと明言した。

売上高を地域別(顧客企業の所在地)でみると、北米と欧州はそれぞれ4%、2%増加。アジア・太平洋と南米・アフリカ・中東は各5%、4%落ち込んだ。