潤滑油大手の独フックス・ペトロルブ(マンハイム)は1日の決算発表で、2014年12月期の営業利益(EBIT)見通しを下方修正した。ルーブルや米ドルなどの対ユーロ相場が下落しているためで、前期実績(3億1,300万ユーロ)を「上回る」としていた従来予測を「同水準にとどまる」に引き下げた。
14年上半期(1~6月)の売上高は前年同期比1.0%増の9億1,930万ユーロと小幅な伸びにとどまった。ユーロ高が響いたためで、為替の影響を除いたベースでは増収幅が5%に上った。EBITは1.7%減の1億5,120万ユーロ、最終利益は2.0%減の1億540万ユーロだった。
同社は為替差損の予防策である為替予約を「投機的だ」(ゼーレント財務担当取締役)として活用していない。