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2014/8/6

経済産業情報

7月乗用車新車登録6.8%増に

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2014年7月の乗用車新車登録台数は27万249台となり、前年同月比で6.8%増加した。全体の6割強を占める社用車需要が堅調で、水準が押し上げられた格好。1~7月の累計では前年同期 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が4日発表した2014年7月の乗用車新車登録台数は27万249台となり、前年同月比で6.8%増加した。全体の6割強を占める社用車需要が堅調で、水準が押し上げられた格好。1~7月の累計では前年同期比3.0%増の180万8,517台を記録した。

7月の新車登録で最も大きく伸びた部門は大型車で、前年同月を27.9%上回った。オフロード車とSUVもそれぞれ22.7%増、21.3%増と好調だった。バンは13.6%減と振るわず、スポーツ車も9.2%落ち込んだ。

走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均133.5グラムで、前年同月から2.4%減少した。新車登録に占めるガソリン車、ディーゼル車以外の割合は2.4%で、ハイブリッド車は2,196台、電気駆動車は597台だった。

新車登録が最も大きく伸びたブランドはジープで、前年同月比65.5%増の917台に拡大。ポルシェも新型SUV「マカン」の投入効果で40.8%増の2,564台と大きく伸びた。伸び率3位はランドローバー(38.8%増の1,224台)、4位はボルボ(35.3%増の2,877台)だった。

ドイツ車はおおむね好調で、アウディは12.1%増の2万4,445台、BMWは11.6%増の2万473台、フォルクスワーゲン(VW)は10.4%増の6万1,293台、フォードは7.9%増の1万9,147台、オペルは5.5%増の1万9,614台、メルセデスは0.3%増の2万5,193台を記録した。スマートは0.2%減の1,654台で、ミニも1.4%減の3,158台に落ち込んだ。

日本車は三菱(16.7%増の2,061台)、マツダ(11.5%増の4,027台)、日産(11.0%増の4,557台)が大きく増加したものの、それ以外はすべて減少。スズキは7.5%減の2,137台、トヨタは13.3%減の5,435台、ホンダは14.5%減の1,656台、スバルは26.4%減の379台、レクサスは34.8%減の105台に落ち込んだ。

日本車以外の主な輸入ブランドでは、シュコダ(25.2%増の1万4,915台)、シトロエン(25.2%増の4,814台)、セアト(11.8%増の8,383台)、ダチア(11.2%増の4,583台)、フィアット(3.5%増の6,072台、現代(2.6%増の8,201台)が増加。プジョー(4.5%減の4,772台)、ルノー(6.7%減の8,416台)、起亜(7.7%減の4,882台)は減少した。

一方、独自動車工業会(VDA)が同日発表した7月の国内乗用車生産台数は前年同月比20%増の53万3,400と大きく伸びた。需要が堅調なほか、比較対象の13年は7月に夏季休業を当てる工場が多く同月の生産台数が少なかったという事情がある。今年は操業停止を8月に設定する工場が多い。

7月の乗用車輸出台数は40万6,900台で、13%増加した。

1~7月の乗用車国内生産台数は前年同期比8%増の344万4,300台、輸出台数は同8%増の263万7,800台だった。