高級車大手の独ダイムラーは3日、中国におけるメルセデス・ベンツ車の交換部品価格を引き下げると発表した。同社はサービス料金と交換部品価格を7月に平均20%引き下げたばかり。背景には国家発展改革委員会(NDRC)が国外自動車メーカーに対する独禁法上の規制を強化していることがあり、NDRCは同日、ダイムラーの上海事務所に立ち入り調査を実施した。
メルセデス・ベンツの交換部品価格を9月1日付で平均15%引き下げる。フロントガラスでは値下げ幅が29%に達する。
NDRCは国外自動車メーカーが市場独占的な立場を濫用してサービス・修理価格を不当に吊り上げているとして、独禁調査を開始した。これを受け、競合の独アウディは交換部品価格を最大38%引き下げた。英ジャガー・ランド・ローバーも3モデルで値下げを実施する。