カール・ツァイスの医療機器子会社カール・ツァイス・メディテック(イエナ)が14日発表した9カ月期(2013年10月~14年6月)決算の売上高は6億7,370万ユーロで、前年同期比の伸び率が3.8%にとどまった。円安が響いた格好で、為替の影響を除いたベースでは増収幅が7.3%に上った。営業利益は微減の9,210万ユーロだった。
日本事業の売上高は全体の約15%を占める。同社は円安で売り上げが目減りしたほか、日本の競合に対する競争力も低下した。
業績をけん引したのは眼科手術製品事業で、売上高は22.2%増の9,274万ユーロに拡大した。眼内レンズ(IOL)の需要が旺盛だったほか、IOLメーカーの米アーレンサイエンティフィックを買収したことで水準が押し上げられた。
地域別ではアジアが好調で、売上高は6.8%増の2億378万ユーロに拡大した。特に、病院設備の近代化が進む中国で業績が大きく伸びている。