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2014/8/20

経済産業情報

BMWの中国ディーラーにカルテル制裁金

この記事の要約

独高級車大手BMWの中国ディーラーに対し国家発展改革委員会(NDRC)がカルテル制裁金を科したことが14日、分かった。NDRCは最近、国外自動車メーカーへの値下げ圧力を強めており、ダイムラーとアウディも立ち入り調査を受け […]

独高級車大手BMWの中国ディーラーに対し国家発展改革委員会(NDRC)がカルテル制裁金を科したことが14日、分かった。NDRCは最近、国外自動車メーカーへの値下げ圧力を強めており、ダイムラーとアウディも立ち入り調査を受けている。中国市場は独メーカーの最も重要な利益源となっているものの、当局の対応次第では今後、利益率が大幅に低下する恐れがある。

制裁金を科されたのは湖北省のBMWディーラー4社。納車前の車両に検査を行い、違法な料金を顧客から徴収していた。新華社通信によると、制裁金総額は160万元(19万5,000ユーロ)に上る。

アウディに対しても独禁法上の捜査が進められており、現地メディアは3,000万~2億2,000万ユーロの制裁金が科されると報じた。

ダイムラーについてはメルセデス車を取り扱う江蘇省のディーラーが独占的な立場を悪用して交換部品と保守点検価格を不当に高く設定してきたとの批判を、現地当局者が地元紙で行った。

NDRCはこれまで、外国メーカーに交換部品の値下げを要求してきた。JPモルガンのアナリストが『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に述べたところにると、今後はさらに、輸入車と中国合弁会社で生産する車両も捜査の対象になる可能性があるという。