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2014/9/3

企業情報

ツァランド―初の黒字に、上期EBIT1,200万ユーロ―

この記事の要約

ネット通販大手の独ツァランド(ベルリン)が8月28日発表した2014年上半期(1~6月)の営業損益(EBITベース)は1,200万ユーロの黒字となり、前年同期の赤字(7,200万ユーロ)から大幅に改善した。黒字計上は08 […]

ネット通販大手の独ツァランド(ベルリン)が8月28日発表した2014年上半期(1~6月)の営業損益(EBITベース)は1,200万ユーロの黒字となり、前年同期の赤字(7,200万ユーロ)から大幅に改善した。黒字計上は08年の創業後初めて。前年同期に比べ天候が良く衣料品の販売が好調だったほか、物流分野への投資やマーケティング費用の圧縮を通してコストを削減したことが奏功した格好だ。第2四半期(4~6月)の同黒字幅は3,500万ユーロに上った。売上高は29.4%増の10億4,700万ユーロに拡大した。

同社はネット通販に不向きとされていた靴の販売でスタートした。ためし履きできない弱点をカバーするため、送料・返品無料のサービスを前面に打ち出したほか、受け取り方や決済方法の多様化など顧客の利便性を徹底的に追求。これがユーザーの支持につながり、売上高は09年が600万ユーロ、10年が1億5,000万ユーロ、11年が5億1,000万ユーロ、12年が11億5,900万ユーロ、13年が17億6,200万ユーロと速いスピードで拡大してきた。ただ、急速な事業拡張の影響もあり、これまで黒字を計上したことがなかった。