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2014/9/3

企業情報

プーマ―エコパッケージを中止―

この記事の要約

スポーツ用品大手の独プーマ(ヘアツォーゲンアウラハ)は4年前に導入したシューズ用エコパッケージの利用を中止する。小売店の受けが悪いためで、2015年秋冬コレクションから段ボールのみを用いた一般的な靴箱に切り替える。段ボー […]

スポーツ用品大手の独プーマ(ヘアツォーゲンアウラハ)は4年前に導入したシューズ用エコパッケージの利用を中止する。小売店の受けが悪いためで、2015年秋冬コレクションから段ボールのみを用いた一般的な靴箱に切り替える。段ボールに100%再生紙を用いる方針は継続する。経済誌『ヴィルツシャフトボッヘ』が報じ、同社が追認した。

プーマは2010年、環境への負荷を低減する新パッケージ「クレバー・リトル・バッグ」を発表した。6面のうち上部を除く5面を再生紙で覆う内箱と不織布製の外袋からなり、外袋に持ち手がついているためショップ袋に入れずに店頭からそのまま持ち帰ることができる。同社によると、新パッケージにより紙の使用量を年8,500トン(65%)、水を同100万リットル、輸送にかかるディーゼル燃料を50万リットル節減できる計算だった。

だが、新パッケージは一般的な靴箱と異なり、何段にも積み重ねて保管・展示することができないうえ、顧客の試着後、パッケージに戻すのが容易でないという問題が発生。小売店から苦情が出ていた。