独連邦警察庁(BKA)が8月27日発表した2013年の国内サイバー犯罪件数は6万4,426件で、前年を約1%上回った。データ改ざんやフィッシングが大きく増加。BKAのイェルク・ツィールケ長官は「サイバー犯罪者は新しいセキュリティ基準に専門的かつ柔軟に対応し、犯罪手法を新しい状況に速やかに適応させている」と指摘。ネットユーザーのリスクは依然として高いとして、警戒を呼びかけた。
フィッシングの件数は、オンラインバンクの利用に必要な第二暗証番号(TAN)をその都度、携帯電話のショートメッセージ(SMS)で送るシステムを導入するなど銀行が対策を立てたことで、12年には46%減少した。だが、犯罪者は新たなソフトや手法を投入して対応。13年は19%増の4,096件となり、再び増加へと転じた。
データ改ざん・コンピューター破壊の件数は1万2,766件で、前年比18%増となった。