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2014/9/3

経済産業情報

8月乗用車新車登録0.4%減に、営業日数響く

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2014年8月の乗用車新車登録台数は前年同月比0.4%減の21万3,092台となり、2カ月ぶりに後退した。比較対象の13年8月よりも営業日数が1日少なかったことが響いた。1~8月の […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2014年8月の乗用車新車登録台数は前年同月比0.4%減の21万3,092台となり、2カ月ぶりに後退した。比較対象の13年8月よりも営業日数が1日少なかったことが響いた。1~8月の累計では前年同期比2.6%増の202万1,609台に拡大した。

登録台数が最も多いコンパクトカー(新車登録に占める割合27.6%)の8月の新車登録は前年同月比で9.9%増加。同2位の小型車(同15.3%)と3位の中型車(12.8%)はそれぞれ7.0%、1.4%減少した。SUVは15.9%増、オフロード車も13.8%増と2ケタ成長を記録している。

動力源別ではガソリン車の割合が52.0%で最も多く、これにディーゼル車(同46.1%)が続いた。ハイブリッド車は8.4%増の2,989台(プラグイン・ハイブリッド車は620台)で、シェアは1.1%。電気駆動車は18.4%増の515台で、シェア0.2%だった。

増加率が最も大きかったブランドは三菱で、48.3%増の2,121台に拡大。ボルボ(41.4%増の1,992台)、ランドローバー(41.4%増の909台)、ジープ(40.8%増の849台)も40%台の伸びを記録した。ポルシェは新型SUV「マカン」の投入効果で37.3%増の1,492台となり、先月に引き続き大きく伸びた。

ポルシェ以外のドイツ車では大衆車のフォルクスワーゲン(15.5%増の4万6,095台)、オペル(8.4%増の1万4,998台)、フォード(7.9%増の1万4,511台)が増加したものの、その他のブランドはすべて減少。各ブランドの実績はBMWが2.7%減の1万7,092台、スマートが5.0%減の1,122台、ミニが10.2%減の2,389台、メルセデスが14.6%減の1万9,127台、アウディが18.7%減の1万7,579台だった。

日本車はマツダが17.2%増の4,314台、スバルが4.3%増の414台で、ホンダ(1.5%減の1,972台)、スズキ(3.0%減の1,922台)、日産(7.5%減の3,950台)、トヨタ(7.9%減の5,326台)、レクサス(42.7%減の67台)は落ち込んだ。

日本車以外の主な輸入ブランドも全体的に振るわず、増加したのはシュコダ(12.2%増の1万2,115台)、現代(6.4%増の7,911台)、セアト(5.2%増の6,948台)だけだった。その他はシトロエンが2.4%減の3,472台、ダチアが6.6%減の3,900台、フィアットが7.5%減の4,591台、ルノーが11.5%減の6,801台、プジョーが11.6%減の3,510台、起亜が18.6%減の3,966台。来年末で欧州市場から撤退するシボレーは95.5%減の102台と大きく落ち込んだ。