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2014/9/17

経済産業情報

独カメラ市場、売上減少率が低下

この記事の要約

独カメラ産業連盟(PIV)は11日、今年の国内カメラ売上高が14億5,300万ユーロとなり、2年連続で減少するものの、減少幅は前年の12.2%から4.6%に縮小するとの見通しを明らかにした。状況はそれほど悪くないとしてい […]

独カメラ産業連盟(PIV)は11日、今年の国内カメラ売上高が14億5,300万ユーロとなり、2年連続で減少するものの、減少幅は前年の12.2%から4.6%に縮小するとの見通しを明らかにした。状況はそれほど悪くないとしている。

販売台数は前年比13.1%減の526万台を予想しており、3年連続の2ケタ減となる。スマートフォンの利用増を受けて、低価格帯のコンパクトカメラで需要が大きく落ち込んでいることが響く。

PIVはスマートフォンで写真を撮影する消費者を「カメラ産業の潜在的な顧客」と肯定的に捉えている。写真に対する関心が徐々に高まり、デジタルカメラで本格的な写真を撮りたいと思うようになるとみているためだ。

高価格帯製品の需要は衰えておらず、デジタル一眼レフカメラとコンパクトシステムカメラの合計販売台数は今年126万台となり、3年連続で120万台を維持する見通し。デジタル一眼レフカメラは5.9%減の950万台となり、3年連続で減少するものの、コンパクトシステムカメラは34.8%増の31万台と大きく拡大。統計に登場するようになった10年から4年連続で増加する。

デジタル一眼レフカメラとコンパクトシステムカメラの合計の売上高は21.2%増の7億2,200万ユーロとなり、2年ぶりに増加へと転じる見通しだ。