自動車大手の米フォードが独ケルン工場で操業時間の短縮に踏み切る。小型車「フィエスタ」の需要が落ち込んでいることを受けた措置。地元紙『ケルナー・シュタット・アンツァイガー』が19日報じた。
1日当たりの生産台数をこれまでの1,850台から1,550台に引き下げるほか、生産ラインを10月に6日、11月に5日、停止する。これに伴いケルン勤務の従業員1万7,000人のうち約4,000に操短を適用する意向で、すでに連邦雇用庁(BA)に操短手当の支給申請を行った。
従業員の代表であるマルティン・ヘニング事業所委員長が同紙に述べたところによると、ドイツでの販売は好調なものの、フランス、スペイン、イタリアで大幅に減少している。ウクライナ危機を受けて、欧州全体で買い控えの動きがあるという。