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2014/9/24

企業情報

シーメンス―米でライトレール車両175編成を受注―

この記事の要約

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は19日、米サンフランシスコ市の交通当局からライトレール車両175編成を受注したと発表した・受注額は6億4,800万ドル。オプション契約85編成を加えると、同社が米国の近距離鉄道車両市 […]

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は19日、米サンフランシスコ市の交通当局からライトレール車両175編成を受注したと発表した・受注額は6億4,800万ドル。オプション契約85編成を加えると、同社が米国の近距離鉄道車両市場で獲得した受注で過去最大規模に達するという。

サンフランシスコ市に納入する車両は「S200」をベースに新開発した省エネタイプで、駆動装置が軽量化されているほか、エネルギー回収ブレーキやLED照明が搭載されている。同市は近距離交通車両を省エネタイプのものに切り替えていく計画という。

シーメンスは受注した車両をカリフォルニア州サクラメントにある工場で生産し、2016年末から納入する予定だ。同工場では電力の80%を太陽光発電で賄い、二酸化炭素(CO2)排出量を年およそ1,470トン削減している。

シーメンスはこれまで、北米の17都市に計1,300編成強の近距離鉄道車両を納入した。米国で利用されるライトレール・市電車両の3分の1は同社製品が占めるという。