世界最大のビール祭りであるミュンヘンのオクトーバーフェストが20日、開幕した。今年も地元民や世界各地からの観光客が殺到しているものの、『ハンデルスブラット』紙によると、接待や社内イベントとして利用する企業は減少しているようだ。
同紙によると、大手デパートのカールシュタットでは以前、役員クラスがそろって繰り出していたが、最近は同社役員の姿を見かけることはなくなった。経営不振が理由というわけではない。財務が堅調なエアバスも今年は利用を見合わせている。
企業がオクトーバーフェストに足を向けなくなったのは、市の要請で2年前に会場予約ルールが変更され、非予約客専用テーブルが拡大されたためだ。予約で地元企業が優先されるようになったことも影響している。企業が良いテーブルを予約で「独占」することに対しては地元民の不満があった。