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2014/10/8

経済産業情報

マイクロソフトが独本社をミュンヘンに

この記事の要約

マイクロソフトの独法人は7日ミュンヘンで、新しい統括拠点の起工式を行った。独経済の中心地の1つである同市に拠点を構えることで存在感を目に見える形で示すとともに、新しい勤務体制に見合った環境を整える狙いだ。2016年半ばの […]

マイクロソフトの独法人は7日ミュンヘンで、新しい統括拠点の起工式を行った。独経済の中心地の1つである同市に拠点を構えることで存在感を目に見える形で示すとともに、新しい勤務体制に見合った環境を整える狙いだ。2016年半ばの開設を予定する。

独法人の統括拠点は現在、ミュンヘン近郊の小都市ウンターシュライスハイムにある。このため、マイクロソフトの存在を強くアピールする機能が弱いという難点がある。

新統括拠点は流行の先端地であるミュンヘンのシュバービング地区に開設する。フロア全体に壁のないオープン型オフィスや大きなミーティングルームを設置。社員やグループ間の意見交換を活発化させ、生産性や創造性を高める狙いだ。

同社では従業員の勤務場所を特定の場所に固定しないことを労使が取り決めた。このため、従業員は自宅、会社、屋外など自分の好む場所で仕事ができるようになる。新統括拠点はこの勤務体制を踏まえて設計されている。

ミュンヘン市当局は10年前、業務用パソコンの基幹ソフト(OS)をマイクロソフトの「ウインドウズ」から無償OSの「リナックス」に切り替えた。現在は再びウインドウズに戻すことを検討している。同市はこれについて、マイクロソフト独法人のミュンヘン移転と無関係としている。