化学大手エボニックの過半数資本を持つRAG財団(エッセン)は7日、中堅オートメーション機器メーカーのハーン・オートメーションを買収することで合意したと発表した。出資先拡大を目指す戦略に沿った措置で、4月に設立した投資子会社(RAG-Stiftung Beteiligungsgesellschaft mbH)を通して資本51%を取得する。取引金額は非公開。買収手続きは12月の終了を見込む。
RAGはルール、ザール地方の石炭採掘に伴い発生する金銭的な負担を2019年以降、担う目的で設立された財団。その資金を確保するために出資先の拡大を進めており、9月末にもペット用品のネット販売事業者ツォープルスに資本参加した。