独鉄鋼2位メーカーのザルツギターは13日の決算発表で、2014年通期の売上高予測を従来の100億ユーロから90億ユーロに下方修正した。欧州市場の供給過剰が続き製品価格がなお下落しているため。13年に赤字となった税引き前損益については収支トントンに近づくとしている。
14年1-9月期の税引き前損益は550万ユーロの黒字となり、前年同期の赤字(2億6,560万ユーロ)から大幅に改善した。人員削減を伴うコスト削減策が奏功した格好。ただ、鋼板、厚板・形鋼、鋼管部門はなお赤字を計上しており、市場には新たなコスト削減を実施するとの観測が出ている。
税引き後損益は赤字幅が3億8,270万ユーロから1,220万ユーロに縮小した。売上高は72億7,930万ユーロで、6.4%減少している。