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2014/11/26

企業情報

ティッセンクルップ―4年ぶりの最終黒字に―

この記事の要約

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップ(エッセン)が20日発表した2014年9月通期決算の最終損益は2億1,000万ユーロの黒字となり、前期の赤字(14億3,600万ユーロ)から大幅に改善した。黒字計上は4期ぶり。コスト削 […]

鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップ(エッセン)が20日発表した2014年9月通期決算の最終損益は2億1,000万ユーロの黒字となり、前期の赤字(14億3,600万ユーロ)から大幅に改善した。黒字計上は4期ぶり。コスト削減が最大の業績押し上げ要因で、コスト削減幅は目標としていた8億5,000万ユーロを1億5,000万ユーロ上回った。営業利益(EBITベース、調整済み)は158%増の13億3,300万ユーロと大きく拡大し、売上高も4%増えて413億400万ユーロに達した。

同社は鉄鋼事業の不振で業績が大幅に悪化していたが、米大陸鉄鋼部門は不採算の自動車用鋼板工場(米国)をアルセロールミタルと新日鉄住金に売却したことで最悪期を脱し、14年9月期はEBIT(調整済み)の赤字幅が前期の4億9,500万ユーロから6,000万ユーロに縮小。供給過剰と市場低迷に苦しむ欧州鉄鋼部門も同黒字が51%増の2億1,600万ユーロに拡大した。

15年9月期はEBIT(同)で15億ユーロ以上、最終利益で大幅拡大を見込む。