独工作機械工業会（VDW）は24日、独業界の2014年売上予測を下方修正した。1-9月期の売上高が前年同期を6％下回ったうえ、受注も弱含んでいるためで、13年実績（146億ユーロ）を3％上回るとした従来予測を、「13年と同水準にとどまる」に引き下げた。
1-9月期の新規受注高は前年同期比1％増だった。国内が8％増、国外が3％減。国内は伸び率が大きいものの、第3四半期に限ると9％減と大きく落ち込んだ。ウクライナ問題とそれに伴うロシア経済の悪化、および中国市場の低迷を受けて、国内企業が設備投資を抑制していることが響いた格好だ。第3四半期の受注高は8％減で、国外も7％縮小した。
需要が全般的に低迷するなかで、ユーロ圏の受注は大きく上向いており、第3四半期は12％の伸びを記録した。特にポーランド、ハンガリー、チェコが好調という。
