ガソリンスタンドの燃料販売価格は18~20時の時間帯が一番安い――。連邦カルテル庁が11月27日発表した自動車燃料価格の情報提供サービスに関する報告書で明らかにした。
同サービスは2013年1月1日付で施行されたガソリンスタンド業界規制強化法に基づくもので、各スタンドは燃料価格を変更するごとに自動車燃料市場透明化局に申告しなければならない。価格変更から申告までの時間は5分が上限で、同局は最新情報をADAC(全ドイツ自動車クラブ)など4機関にすみやかに提供。4機関はそれぞれのサイトでドライバーに情報を公開する。ドライバーはこれらのサイトで燃料の種類と地名を入力すると、当該地域のガソリンスタンドの価格情報を入手できる。サービスは昨年12月1日に本稼働した。
カルテル庁によると、燃料価格は18~20時の時間帯が最も低く、20時以降に大幅に引き上げられる。全般的にみて引き上げの先導役となるのはアラールとシェルのスタンドで、20時から21時にかけて値上げを実施。エッソは21時以降、ジェットは23時以降に追従するという。
燃料価格情報サービスを活用すると、同一のスタンドを利用する場合でも燃料費を1リットル当たり7~10セント節約できる。また、特定の市の全域で最安のスタンドを探せば、節約額は同15~20セントに達するという。カルテル庁のアンドレアス・ムント長官は同サービスを活用して燃料会社への値下げ圧力を高めるよう、消費者に呼びかけている。