建材大手の仏サンゴバン(クールブヴォア)は8日、スイスの建設化学大手シーカの株式16.1%を創業家で筆頭株主のブルクハルト家から譲り受けることで合意したと発表した。同16.1%はシーカの議決権の52.4%に当たるため、取引が成立するとサンゴバンは経営権を握ることになる。シーカはシナジー効果がないなどとしてサンゴバンによる買収に反対している。
サンゴバンはシーカ株16.1%を27億5,000万スイスフラン(約23億ユーロ)で取得する。他の株主から株式を買い取ることは計画していない。買収実現には独禁当局の承認が必要で、同社は来年下半期までに認可が下りるとみている。
シーカが買収計画に反対していることについては、予想外だとしており、シーカの役員を今後、説得したいとしている。シーカの経営を現在の役員に引き続き任せる考えだ。