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2014/12/10

企業情報

ルフトハンザ―LCCを拡充、長距離でも導入へ―

この記事の要約

ルフトハンザドイツ航空(フランクフルト)は3日の監査役会で、格安航空(LCC)事業の強化方針を承認した。2015年末からLCC事業を「ユーロウイングス」ブランドで展開するとともに、長距離路線にもLCCを拡大する。ルフトハ […]

ルフトハンザドイツ航空(フランクフルト)は3日の監査役会で、格安航空(LCC)事業の強化方針を承認した。2015年末からLCC事業を「ユーロウイングス」ブランドで展開するとともに、長距離路線にもLCCを拡大する。ルフトハンザではライアンエアなどのLCCや国家助成を受ける中東系航空会社にシェアを奪われ旅客部門の収益力が低下しており、巻き返しを図る意向だ。

地域航空子会社ユーロウイングスと格安航空子会社ジャーマンウイングスを「ユーロウイングス」ブランドで展開していく。ルフトハンザはLCC事業を子会社のあるベルギー、オーストリア、スイスでも立ち上げることを視野に入れており、これを踏まえてLCCブランド名をジャーマンウイングスからユーロウイングスに変更するもようだ。

長距離路線でのLCC事業はターキッシュ・エアラインズ(旧トルコ航空)と折半出資で運営する合弁会社サンエクスプレスの協力を受けて実施する。サンエクスプレスのパイロットと客室乗務員がユーロウイングスの機材で勤務する形となる。まずはケルン・ボン空港と米フロリダ、インド洋、アフリカ南部を結ぶ路線を運行する。長距離LCC事業では単位当たりのコストをルフトハンザ本体よりも最大40%引き下げる。