ドイツ人の健康に対する意識が年々高まっているもようだ。ロベルト・コッホ研究所(RKI)が11日発表した年次レポートによると、喫煙者は減少し、スポーツを行う市民が増えている。
RKIは市民を対象に2003年から毎年、健康状態、健康に影響する要素、健康保険を利用して受けられるサービスの利用状況を調査している。今回のレポートは12年に実施した調査に基づくもので、1万9,294人が参加した。
それによると、喫煙者の割合は男性で03年の38%から31%に低下。女性でも29%から24%に下がった。
また、スポーツを行う人は男女とも全体の3分の2に達した。03年当時は男性で61%、女性で59%にとどまっていた。
一方、一部の慢性疾患では患者が増えていることも分かった。例えば関節症を患う人は男性で16%から20%に増加し、女性では同23%か28%に高まった。社会の高齢化で平均年齢が上昇していることが関係しているという。糖尿病や高血圧の原因となる肥満も増えている。