市場調査大手GfKが12月19日発表したドイツ消費者景況感指数の1月向け予測値は12月の確定値(8.7)を0.3ポイント上回る9.0となり、8年来の高水準を記録した。企業景況感の改善などを背景に景気の見通しに関する12月の指数(1月向け予測値の算出基準の1つ)が12.9ポイント増の14.5となり6カ月ぶりに改善したことが最大の押し上げ要因。GfKは「消費者はドイツ経済が今後、再び成長軌道に復帰するとみているようだ」との見方を示した。
所得の見通しに関する12月の指数(同)は41.0となり、前月の48.5から7.5ポイント落ち込んだ。雇用の安定、低インフレ率など国内の枠組み条件は良好なため、GfKは不安定な国際情勢が反映されたとみている。
高額商品の購入意欲に関する12月の指数(同)は49.1となり、前月の47.5から1.6ポイント上昇した。エネルギー価格の大幅下落を受けて燃料以外の分野で消費を行う余地が拡大していることが大きい。低金利を背景に貯蓄性向が過去最低に落ち込んだこともプラス要因となった。