欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2015/1/14

総合 - ドイツ経済ニュース

14年乗用車新車登録2.9%増に、マツダ・三菱・日産は2ケタ拡大

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が7日発表した2014年乗用車新車登録台数は前年比2.9%増の303万6,773台となり、3年ぶりに拡大した。社用車需要が全体を押し上げた格好。12月単月は22万9,700台で、前年同月比6.7 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が7日発表した2014年乗用車新車登録台数は前年比2.9%増の303万6,773台となり、3年ぶりに拡大した。社用車需要が全体を押し上げた格好。12月単月は22万9,700台で、前年同月比6.7%の伸びを記録した。

14年の新車に占めるガソリン車の割合は50.5%で、前年の50.9%からやや低下。ディーゼル車は47.5%から47.8%へと増加した。その他の車両は前年を0.1ポイント上回る1.7%で、ハイブリッド車は2万7,435台(前年2万6,348台)、エレクトロアウト(電気自動車、レンジエクステンダー、プラグインハイブリッド車)は8,522台(前年6,051台)だった。

走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均132.8グラムで、前年の136.4グラムから2.6%減少した。

新車のカラーで最も多かったのは昨年同様ブラックで、27.8%を占めた。僅差でグレー(27.2%)が2位に付けている。近年人気が高まっているホワイトは前年の17.9%から19.6%へと拡大した。

車種別ではコンパクトクラスのシェアが26.4%(前年25.6%)で最も大きく、これに小型車が15.1%(同16.3%)が続いた。3位の中型車は12.5%(12.6%)だった。

伸び率が最も大きかったのはSUVで20.6%に達した。大型車も同19.1%と好調だった。

日本車シェアは8.8%

ブランド別ではジープの伸び率が最も大きく、48.8%増の1万268台に拡大。2位はランドローバーで、18.1%増の1万4,679台だった。3位以下はポルシェ(17.1%増の2万4,356台)、マツダ(16.7%増の5万2,491台)、ボルボ(16.0%増の3万1,919台)が続く。

ポルシェ以外のドイツ車をみると、大衆車のフォード(5.7%増の20万9,131台)とオペル(5.6%増の21万9,084台)が堅調だった。最大手のフォルクスワーゲン(VW)は2.2%増の65万6,494台で、伸び率は新車全体の平均(2.9%)を下回った。高級車ではアウディ(3.0%増の25万9,459台)とBMW(2.8%増の23万8,253台)が増加。メルセデス(1.7%減の27万2,566台)は減少した。ミニは3.2%減の3万3,183台で、スマートは13.8%減の2万2,408台と大きく落ち込んだ。

マツダ以外の日本車では三菱(14.1%増の2万4,131台)と日産(13.7%増の6万2,536台)が2ケタ台の伸びを記録し、スズキも3.6%増の2万7,835台に拡大した。ホンダは1.6%減の2万2,498台、トヨタは5.1%減の7万267台、スバルは16.6%減の6,218台、レクサスは19.7%減の1,328台だった。

日本車以外の主な輸入ブランドはセアト(11.7%増の9万3,129台)、シュコダ(8.5%増の17万3,583台)、ダチア(7.5%増の4万8,907台)、シトロエン(7.4%増の5万2,003台)、ルノー(6.5%増の10万5,322台)、フィアット(0.5%増の6万8,103台)が増加。プジョー(1.2%減の5万4,096台)、現代(1.7%減の9万9,820台)、起亜(3.8%減の5万3,546台)は減少した。

市場シェアが最も大きかったのはVWで、21.6%に達した。2位以下もドイツ車が占めており、メルセデス(9.0%)、アウディ(8.5%)、BMW(7.8%)、オペル(7.2%)、フォード(6.9%)が続いた。輸入車ではシュコダの5.7%が最も大きく、前年の5.4%から0.3ポイント上昇した。これにルノー(3.5%)、現代(3.3%)、セアト(3.1%)、トヨタ(2.3%)、フィアット(2.2%)、日産(2.1%)が続く。日本車の合計シェアは8.8%だった。