ドイツ連邦統計局が12月22日発表した2014年11月の輸入物価指数は前年同月比2.1%減となり、下げ幅は前月の1.2%から大きく拡大した。1年前の水準を下回るのは23カ月連続。エネルギーが15.9%低下し、全体が強く押し下げられた格好だ。エネルギーを除いたベースでは0.6%増となり、3カ月連続で上昇した。
エネルギーの内訳をみると原油が20.2%減と大きく下落。石油製品(16.1%減)、電力(14.6%減)、天然ガス(10.2%減)も2ケタ台の落ち込みとなった。石炭は2.1%減だった。
エネルギー以外では鉄鉱石が29.2%減と大きく低下し、銑鉄・鉄鋼・鉄合金も0.2%落ち込んだ。非鉄金属鉱石は1.7%増、非鉄金属は6.6%増で、粗ニッケルは上げ幅が21.1%に達した。
食料品では牛乳・乳製品と穀物がそれぞれ7.1%、4.7%低下。コーヒー生豆は60.0%増と急上昇した。
輸入物価指数は前月比でも0.8%減と大きく落ち込んだ。エネルギーが5.0%低下しており、エネルギーを除いたベースでは物価に変動がなかった。
輸出物価指数は前年同月比0.3%増となり、3カ月連続で1年前の水準を上回った。前月比はプラスマイナス0%だった。