ドイツ連邦統計局が12月19日発表した2014年11月の生産者物価指数は前年同月比0.9%減となり、16カ月連続で1年前の水準を下回った。エネルギー価格が平均3.1%下がり、全体が押し下げられた格好で、エネルギーを除いたベースでは低下幅が0.2%にとどまった。
エネルギーでは国内産天然ガスが9.9%低下。石油製品は平均7.6%減で、灯油は13.9%減と下げ幅が大きかった。電力は1.9%減だった。
エネルギー以外では非耐久消費財の落ち込みが大きく、1.1%減となった。砂糖とバターがそれぞれ27.9%減、24.8%減と大きく後退。食肉(家禽を除く)も9.6%さがった。牛乳は5.1%減。コーヒーは11.8%上昇した。
中間財も0.3%減と後退し、穀物粉と飼料は各8.7%、8.2%下がった。圧延鋼は1.9%減となったものの、金属全体では0.7%増加した。非鉄金属と鋳造品の価格が上昇したことが大きい。
投資財は0.6%上がり、耐久消費財も1.2%上昇した。
生産者物価は前月比では横ばいとなった。エネルギーは電力価格が上がったことで0.5%上昇。非耐久消費財は0.5%低下した。中間財はマイナス0.2%で、投資財と耐久消費財はともに横ばいだった。