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2015/1/7

企業情報

アリアンツ―米損保子会社FFICの個人向け事業売却―

この記事の要約

保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)は12月18日、米損保子会社ファイヤーマンズ・ファンド・インシュアランス(FFIC)の個人顧客事業を米競合ACEに売却すると発表した。現地損保事業を再編する計画の一環で、企業向け事業は […]

保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)は12月18日、米損保子会社ファイヤーマンズ・ファンド・インシュアランス(FFIC)の個人顧客事業を米競合ACEに売却すると発表した。現地損保事業を再編する計画の一環で、企業向け事業はアリアンツ傘下のアリアンツ・グローバル・コーポレート・アンド・スペシャリティ(AGCS)に統合。また、FFICの足かせとなっていた事業は不良資産の受け皿会社(サンフランシスコ・リ)を設立して移管する。

FFICは1863年設立の老舗企業で、アリアンツは1991年に買収した。アスベスト被害や環境関連の保険金支払いが重荷となり赤字が続いており、アリアンツは9月に再編方針を打ち出した。

FFICの個人顧客事業では富裕層向けに絵画コレクションや不動産の保険サービスを提供している。同事業をACEに3億6,500万ドルで譲渡する。

アリアンツは今後、北米の損保事業をアリアンツブランドに一本化する。