欧州航空機大手のエアバスは13日、2014年の新規受注数がキャンセルを除いた実質で1,456機となり、過去最高となった前年に次ぐ高水準を記録したと発表した。競合の米ボーイングを24機上回っている。ただ、新規受注額(カタログ価格ベース)は1,750億ドルで、ボーイングの2,330億ドルを下回った。
納入数は過去最高の629機に達したものの、ボーイング(723機)より約100機、少なかった。機種の内訳は「A320」が490機、「A330」が108機、「A380」が30機、「A350XWB」が1機。A350XWBは12月24日、初号機をカタール航空に引き渡した。
12月末時点の受注残も過去最高の6,386機を記録し、ボーイング(5,789機)をおよそ600機上回った。受注残高(カタログ価格ベース)は9,193億ドルだった。
エアバスのジョン・リーヒー顧客担当最高執行責任者(COO)は、燃料価格の急落を受けて航空会社の財務力が高まると指摘。航空機の需要は今後、拡大するとの見方を示した。