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2015/1/14

企業情報

マンツ―電池製造装置で受注4,000万ユーロ―

この記事の要約

ハイテク機械メーカーの独マンツ(ロイトリンゲン)は7日、電池製造装置を複数の企業から計約4,000万ユーロ受注したと発表した。同社は主力製品である太陽電池製造装置の需要減を受けて電池分野の強化を進めてきた経緯があり、この […]

ハイテク機械メーカーの独マンツ(ロイトリンゲン)は7日、電池製造装置を複数の企業から計約4,000万ユーロ受注したと発表した。同社は主力製品である太陽電池製造装置の需要減を受けて電池分野の強化を進めてきた経緯があり、この取り組みが初めて大きな実を結んだ格好だ。

マンツは2009年、車載リチウムイオン電池向け製造装置事業に参入。2年前には電池製造装置を太陽電池製造装置、ディスプレー製造装置とならぶ3大事業に格上げした。また、昨年5月には伊アルコトロニクス(現マンツ・イタリー)を買収し民生家電向けリチウムイオン電池製造装置分野のノウハウを吸収した。今回の明らかにした受注には民生家電向けリチウムイオン電池製造装置も含まれており、ディーター・マンツ社長はアルコトロニクス買収の意義を強調した。

電池製造装置事業の売上高は昨年、約900万ユーロにとどまった。今回発表した受注が売上・利益に反映されるのは今年下半期になる見通しという。