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2015/1/14

経済産業情報

独眼鏡業界売上+2.5%に、3年連続増加

この記事の要約

独光学・精密機器業界団体のSpectarisが9日発表した独眼鏡製造業界の2014年の売上高は前年比2.5%増の41億3,000万ユーロとなり、3年連続で拡大した。国内売上高が2.8%増の21億ユーロ、輸出高が同2.1% […]

独光学・精密機器業界団体のSpectarisが9日発表した独眼鏡製造業界の2014年の売上高は前年比2.5%増の41億3,000万ユーロとなり、3年連続で拡大した。国内売上高が2.8%増の21億ユーロ、輸出高が同2.1%増の20億3,000万ユーロにそれぞれ拡大。輸出高の対売上比率は前年(49.4%)とほぼ同じ49.2%に上った。

輸出は主力の欧州向けが好調で、全体の約6割を占める欧州連合(EU)向けは9.0%増加した。その他の欧州向けも4.3%伸びている。このほか、北米(5.3%増)と中東(11.7%増)向けも伸び率が大きかった。中・南米向けは39.3%減と大きく落ち込んだ。アジア向けは0.6%減。(グラフ参照)

今年は売上高で3%以上の増加を見込む。内訳は国内売上が3.5%増、輸出が3.2%増。

Spectarisによると、ドイツ国内の眼鏡利用者数は現在4,160万人で、コンタクトレンズ利用者も340万人に上る。その一方で、太陽からの目の保護に必要なサングラスを持つ成人は1,320万人、パソコン用眼鏡を使用する視力矯正者も60万人強にとどまる。また、スポーツを行う人でそれに適した眼鏡ないしコンタクトレンズを使用しない視力矯正者は1,560万人に上る。同団体はこれを踏まえ、国内市場開拓の余地は大きいとの見方を示した。