ドイツの建設業界団体HDBとZDBは14日発表した共同予測で、2015年の業界売上高が前年比2%増の1,010億ユーロ(名目)に拡大するとの予想を明らかにした。1,000億ユーロを超えるのは2000年以来15年ぶり。これまでに引き続き住宅が全体をけん引する。
予測によると、住宅部門の売上高は3.0%増の368億ユーロに拡大する。移民の流入や雇用の安定、実質賃金の増加、歴史的な低金利が追い風となる。
商工業施設部門については1.5%増の363億ユーロと小幅な伸びを見込む。景気の先行き不透明感が強いためで、石油安を受けて景気が押し上げられれば、同部門の売上成長率は1.5%を超えるとみている。
公共建設部門は財政再建が足かせとなっており、1.0%増の280億ユーロにとどまる見通し。