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2015/2/11

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シンジェンタ―純利益が減少―

この記事の要約

スイスの農薬大手シンジェンタ(バーゼル)が4日発表した2014年12月期決算の営業利益(EBITDA)は前期比1%増の29億2,600万米ドルと小幅な伸びにとどまった。北米の異常気象と収益力の弱い事業からの撤退コストが響 […]

スイスの農薬大手シンジェンタ(バーゼル)が4日発表した2014年12月期決算の営業利益(EBITDA)は前期比1%増の29億2,600万米ドルと小幅な伸びにとどまった。北米の異常気象と収益力の弱い事業からの撤退コストが響いた格好。リストラ費用を計上したこともあり純利益は2%減の16億1,900万ドルに落ち込んだ。

売上高は151億3,400万ドルで、3%増加した。為替の影響を除いたベースでは増収幅が5%に上った。

売上高を地域別でみると、欧州・アフリカ・中東は8%増の45億4,700万ドルに拡大。ラテンアメリカ(7%増の42億7,900万ドル)とアジア・太平洋(5%増の20億3,300万ドル)も増収となった。北米は7%減の35億8,200万ドルに落ち込んだ。

製品分野別では殺菌剤が16%増の35億1,800万ドルと2ケタ成長を確保した。殺虫剤(8%増の20億6,600万ドル)と選択的除草剤(1%増の30億8,300万ドル)も増収となった。シードケア製品は9%減の11億1,500万ドルで、非選択的除草剤も6%減の14億4,500万ドルと振るわなかった。

15年12月期はEBITDAで横ばいの29億ドルを見込む。

スイス国立銀行(中央銀行、SNB)が無制限のユーロ買い政策を1月中旬に中止しスイスフランが高騰していることについては、すでに対策ができており、今年は影響を受けずに済むとしている。来年は石油安のプラス効果がフラン高のマイナス効果を上回るとの見方だ。

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