欧州風力エネルギー協会(EWEA)が10日発表した欧州連合(EU)域内の2014年の風力発電新設容量は1万1,791.4メガワット(MW)となり、前年比で3.8%増加した。陸上風力発電が5.3%増の1万308.1MWと好調で全体をけん引。洋上風力発電は5.3%減の1,483.3MWに落ち込んだ。
国別でみると、ドイツは5,279.2MWと、全体の44.8%を占めた。2位は英国(シェア14.7%)、3位はスウェーデン(8.9%)、4位はフランス(8.8%)で、5位のポーランド(3.8%)以下は規模が小さい。
イタリアは前年の437.7MWから107.5MW(シェア0.9%)に急減。スペインも175.1MWから27.5MW(0.2%)へと大きく落ち込んだ。EUの規制枠組みが不透明なことが響いたという。
EUの累積発電容量は14年末時点で12万8,751.4MWに達し、13年末を9.8%上回った。国別ではドイツが最も多く、全体の30.4%を占めた。これにスペイン(17.9%)、英国(9.7%)、フランス(7.2%)、イタリア(6.7%)が続く。