印刷機械大手の独ハイデルベルガー・ドルックマシーネン(ハイデルベルク)は3日、提携先の消耗品・サービス販売事業者プリンティング・システムズ・グループ(PSG)を米投資会社CoBeキャピタルから買収すると発表した。印刷機械向けの消耗品・サービスは成長が見込めることから同社は買収により当該事業を強化。売り上げに占める割合を中期的に現在の40%から50%へと引き上げる目標だ。
PSGはオランダに本社を置く企業で、ベネルクス諸国のほか南欧で事業を展開している。従業員数は約400人。売り上げの半分以上をサービスと消耗品の販売が占めている。同社の買収によりハイデルベルガーの売上高は1億3,000万ユーロ拡大する見通しという。買収手続きの終了には独禁当局などの承認が必要。取引金額は公表しないことで合意した。
ハイデルベルガーは印刷機械市場の大幅縮小を受けて製造事業を整理。サービス分野を強化している。