特殊化学大手の独エボニック(エッセン)が3日発表した2014年12月期決算の営業利益(EBITDA、調整済み)は前期比6%減の18億6,700万ユーロに縮小し、前期に引き続き減益となった。主力製品の価格下落が直撃。最終利益は72%減の5億6,800万ユーロに落ち込んだ。売上高は2%増の129億1,700万ユーロだった。
同社は業績改善に向けてコスト削減や組織再編に着手。これが奏功して14年第4四半期(10~12月)のEBITDA(調整済み)は前年同期比18%増の4億4,200万ユーロとなり、増益へと転じた。最終利益は60%増の1億5,200万ユーロ、売上高は4%増の32億2,600万ユーロだった。
15年12月期は売上高とEBITDA(同)がともにやや増加すると予想している。