保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)が2月26日発表した2014年12月期決算の営業利益は前期比3.3%増の104億200万ユーロに拡大した。生命・医療保険部門が好調で全体が強く押し上げられた格好。売上高は10.4%増の1,223億ユーロ、最終利益は3.8%増の62億2,100万ユーロだった。
生命・医療保険部門の営業利益は22.8%増えて33億2,700万ユーロとなった。本国ドイツで新開発の生保商品の販売が好調だった。損保部門の営業利益は米国事業の再編が響き3.3%増の53億8,200万ユーロと小幅な伸びにとどまった。資産管理部門は米子会社ピムコが足かせとなり、17.6%減の26億300万ユーロへと大きく落ち込んだ。
今期は営業利益で100億~108億ユーロを見込む。欧州中央銀行(ECB)の大規模な金融緩和政策を事業のリスク要因とみている。