独食品大手のドクター・エトカー(ビーレフェルト)は5日、独同業コンディトライ・コッペンラート・ウント・ヴィーゼ(Conditorei Coppenrath & Wiese)を買収することで合意したと発表した。コッペンラート・ウント・ヴィーゼは冷凍ケーキ・パンの有力メーカー。エトカーは同社の買収により冷凍ケーキ市場に参入する。取引金額は公表しないことで合意した。取引の成立には当局の承認が必要。
コッペンラート・ウント・ヴィーゼは1975年創業のオーナー企業で、従業員数は2,000人強、売上高は4億ユーロを超える。同社によると、冷凍ケーキでは欧州最大手という。創業者のアロイス・コッペンラート氏が2013年3月に死亡した後、創業家の意志統一が難しくなったため、身売り先を模索していた。
エトカーはケーキ材料の有力メーカー。冷凍食品ではピザ事業に強い。国内ではビール子会社ラーデベルガーも有名だ。