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2015/3/11

企業情報

SAP―クラウド分野で従業員拡充―

この記事の要約

企業向けソフト大手の独SAP(ヴァルドルフ)はクラウドコンピューティングの分野で従業員数を拡大する計画だ。同事業は将来性が高いためで、今年およそ2,200人増やす予定。シュテファン・リース取締役(人事担当)がdpa通信に […]

企業向けソフト大手の独SAP(ヴァルドルフ)はクラウドコンピューティングの分野で従業員数を拡大する計画だ。同事業は将来性が高いためで、今年およそ2,200人増やす予定。シュテファン・リース取締役(人事担当)がdpa通信に明らかにした。

SAPはクラウド事業の強化に取り組んでおり、昨年9月には米コンカーの買収計画を発表。同買収により企業向けクラウドサービス市場で米セールスフォースに次ぐ2位に浮上する。

2014年12月期のクラウド事業の売上高は前期比45%増の11億100万ユーロへと急拡大した。ライセンス収入(43億9,900万ユーロ)の4分の1にとどまるものの、同社は今後3年で逆転すると予想している。

事業構造の変化に伴い同社では今年、全従業員の3%に当たる約2,250人分の業務がなくなる見通し。経営陣はこれに該当する従業員の一部をクラウド事業などに配置換えして手元に残す考えだ。