独電気電子工業会(ZVEI)が10日発表した独業界の2015年1月の新規受注高は前年同月を0.3%下回った。国外はユーロ圏、ユーロ圏外ともそれぞれ6.9%伸びたものの、国内が8.2%減となり足を強く引っ張った格好だ。独機械業界でも1月は国内受注が減少した。
一方、電機業界の生産高は物価調整後の実質で0.6%増加。同売上高も0.5%増の132億ユーロに拡大した。ユーロ圏での売上高が8.1%増の26億ユーロと大きく拡大。ユーロ圏外も5.8%増えて42億ユーロに達した。国内は5.8%減の64億ユーロと振るわなかった。
ZVEIは今回、14年の業界実績を修正。新規受注高を従来の0.6%増から0.8%増に引き上げ、生産高も2.5%増から2.6%増に上方修正した。売上高については3.0%増から2.9%増に引き下げた。
今年は生産成長率で0.6%、売上高で1.5%増の1,745億ユーロを見込む。
業界の景況感は良好で、景況感指数は昨年11月から4カ月連続で上昇。2月は昨年5月以来の高水準に達した。今後3カ月の輸出見通しも4カ月連続で改善している。