人事マネジメントコンサルティング大手のマーサーは4日、「2015年世界生活環境調査―都市ランキング―」を発表した。トップ10には西欧の7都市がランクイン。ドイツ語圏はそのうちの5都市を占めた。
マーサーは多国籍企業などが駐在員を海外に出向させる際の報酬を公平に決定する基準を作成するために、同調査を毎年実施している。海外赴任は駐在員や家族にとって大きな試練となるためで、気候、政情、犯罪率、衛生環境、インフラの整備状況など計39の項目で評価を実施しランキングを作成する。今回発表したランキングは230都市を対象としている。
1位となった都市はオーストリアの首都ウィーンだった。2位はスイスのチューリヒ。ドイツの都市ではミュンヘンが4位、デュッセルドルフが6位、フランクフルト・アム・マインが7位に入った。
ドイツの都市ではライプチヒが最下位となったものの、順位は59位と比較的高い。西欧全体でも最低は63位(英ベルファスト)となっており、西欧の生活環境が恵まれていることが分かる。
アジアではシンガポールの26位が最高だった。日本の都市は東京の44位が最も高く、これに神戸(47位)、横浜(48位)、大阪(58位)、名古屋(61位)が続いた。