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2015/3/18

企業情報

エアバス・グループ―韓KAIとヘリを共同開発・生産へ―

この記事の要約

欧州航空宇宙大手のエアバス・グループ(蘭ライデン)は16日、韓国航空宇宙産業(KAI)との間でヘリコプターを共同開発・生産することを取り決めた。エアバスは韓国市場での存在感を高め、KAIはエアバスから技術を吸収する。 エ […]

欧州航空宇宙大手のエアバス・グループ(蘭ライデン)は16日、韓国航空宇宙産業(KAI)との間でヘリコプターを共同開発・生産することを取り決めた。エアバスは韓国市場での存在感を高め、KAIはエアバスから技術を吸収する。

エアバスのヘリコプター「H155」をベースに軍用ヘリ214機と民間ヘリおよそ100機を韓国で製造する。民間ヘリは2021年、軍用ヘリは22年に供給を開始する予定。同社のヘリコプター子会社エアバス・ヘリコプターズのノベール・デュクロ副社長によると、成約額は15億ユーロで、契約期間は20年を超える。

韓国は老朽化した軍用ヘリを更新する計画で、両社が開発・生産するヘリは米マクドネル・ダグラス製の「500MD」の後継機となる予定。KAIは数週間以内に韓国の防衛事業庁との間で供給契約を結ぶ見通しという。韓国の軍用機・ヘリはこれまで、米国製が主流だったが、エアバスは今後、深く食い込んでいく考えだ。