原発大手の仏アレバ(パリ)がドイツで大規模な人員削減を実施する。広報担当者の情報としてロイター通信が11日明らかにしたもので、独従業員(5,100人)の約3割に当たる1,500人を2017年までに整理する。
アレバは11年の福島原発事故以降、需要減に苦しんでおり、2014年12月期の純損失は過去最高の48億3,400万ユーロに達した。同社はこれを受けて、コスト削減方針を打ち出しており、ドイツの人員整理もその一環とみられる。
アレバは00年、独電機大手シーメンスと原発合弁会社を設立。ドイツでの原発事業を大幅に強化した。シーメンスは11年に同合弁から撤退している。
アレバの独事業本社はエアランゲンにあり、オッフェンバッハとカールシュタインにも主要拠点がある。