ドイツ鉄道(DB、ベルリン)が19日発表した2014年12月期の営業利益(EBIT、調整済み)は前期比5.7%減の21億ユーロに後退した。従業員ストライキと6月の暴風雨のほか、長距離旅客鉄道の利用者が減少したことが響いた。売上高は1.5%増の397億ユーロ。純投資額は30.2%増えて同社史上最大の44億ユーロに達した。
長距離鉄道の利用者数は1億2,900万人で、前期を1.5%下回った。長距離路線バスに利用者を奪われたためだ。長距離バスは料金が安く、市場が急速に拡大しており、DBは18日、長距離鉄道サービスの大幅強化戦略を打ち出した。
15年12月期は売上高で410億ユーロ強を見込む。旅客、貨物、国際物流事業で増収を予想している。