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2015/4/1

経済産業情報

ドイツの人件費、昨年は1.5%上昇

この記事の要約

欧州統計局ユーロスタットが3月30日に発表した欧州連合(EU)加盟国の2014年の人件費(農業と公共部門を除く)は1時間当たり平均24.6ユーロで、前年を1.4%上回った。ユーロ圏19カ国は1.1%増の29.0ユーロ。ド […]

欧州統計局ユーロスタットが3月30日に発表した欧州連合(EU)加盟国の2014年の人件費(農業と公共部門を除く)は1時間当たり平均24.6ユーロで、前年を1.4%上回った。ユーロ圏19カ国は1.1%増の29.0ユーロ。ドイツは1.5%増の31.4ユーロで、28カ国中9位だった。

人件費が最も高いのはデンマークで40.3ユーロに上った。これにベルギー(39.1ユーロ)、スウェーデン(37.4ユーロ)、ルクセンブルク(35.9ユーロ)、フランス(34.6ユーロ)が続く。

上昇率が最も大きかったのは英国で6.7%に達した。経済が順調に回復していることが反映された格好。このほかエストニア(上昇率6.6%)、ラトビア(6.0%)、ルーマニア(5.5%)、スロバキア(5.2%)で5%以上の伸びを記録した。前年を下回ったのはチェコ(3.8%減)、キプロス(2.8%減)、スウェーデン(2.2%減)、ポルトガル(0.8%減)、ハンガリー(0.5%減)、アイルランド(0.2%減)の6カ国。ポルトガルとアイルランド以外で財政危機に陥った国および財政・経済が不振な国は総じて伸び率が小さく、ギリシャは0.3%だった。

製造業の人件費をみると、ドイツは37.1ユーロで、ベルギー(44.1ユーロ)、デンマーク(42.1ユーロ)、スウェーデン(41.8ユーロ)に次いで4番目に高かった。

人件費は給与支給額と間接労務費で構成されており、ドイツの人件費に占める間接労務費の割合は22.3%だった。EU平均(24.4%)、ユーロ圏平均(26.1%)をともに下回っている。2000年代に行われた構造改革で、社会保険料負担が軽減されたことが背景にある。

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