独フレゼニウスの人工透析子会社フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC、バート・ホンブルク)がイスラエルの透析サービス会社ネフロモア(Nephromor)の買収に向けて交渉しているもようだ。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙などが報じたもので、買収が実現するとFMCはイスラエル市場への進出を果たすことになる。同社は報道内容へのコメントを控えている。
ネフロモアは1994年の設立。人工透析ステーションをイスラエル国内で計21カ所、運営している。同国の腎臓病患者の4人に1人が同社で透析ケアを受けているという。
ネフロモアにはイスラエルの製薬大手テバ、同医療保険最大手クラリットなどが出資している。FMCは中・小規模の買収を通して事業を拡大しており、ネフロモアの買収はこの戦略に合致する。買収金額は千万ユーロのケタ台の後半に上るもようだ。