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2015/4/22

経済産業情報

欧州委、独の洋上風力発電プロジェクト支援策を承認

この記事の要約

欧州連合(EU)の欧州委員会は16日、北海とバルト海での洋上風力発電所建設プロジェクトに対するドイツ政府の支援策を承認した。同プロジェクトが域内エネルギー市場における競争を著しく歪めることなくEUのエネルギー・環境目標の […]

欧州連合(EU)の欧州委員会は16日、北海とバルト海での洋上風力発電所建設プロジェクトに対するドイツ政府の支援策を承認した。同プロジェクトが域内エネルギー市場における競争を著しく歪めることなくEUのエネルギー・環境目標の達成に貢献するものであり、国家補助規定に適合すると判断した。

洋上風力発電所は総額293億ユーロを投じて北海に17カ所、バルト海に3カ所建設される。総発電容量は7ギガワット(GW)で、2019年末の稼働開始を予定している。

ドイツ政府はこのプロジェクトで発電される電力を、市場価格にプレミアム(割増金)を上乗せした価格で買い取る支援策の実施を決め、昨年10月に欧州委に通知。欧州委は昨年7月に発効したエネルギー・環境分野の国家補助ガイドラインに基づき、支援策の内容を審査していた。

欧州委は、支援策が投資を実現するために必要な範囲に限定されていること、プレミアムによって投資家が達成できると見込まれる収益率はプロジェクトを実行するのに必要な程度に限定されており、欧州委が過去に承認した類似のプロジェクトと同程度であること、プロジェクトがドイツの発電市場への新規参入を促し、競争にプラスの影響を与えることなどを指摘。プロジェクトが20年までに電力供給に占める再生可能エネルギーの割合を35%に引き上げるというドイツの目標を、競争を著しく阻害することなく達成することに貢献するとして、プロジェクトへの支援策は国家補助規定に沿ったものであるとの見解を示した。