スイスの製薬大手ノバルティス(バーゼル)が23日発表した2015年1-3月期(第1四半期)決算の売上高は前年同期比7%減の119億3,500万ドルと大きく落ち込んだ。決算通貨である米ドルの交換レート上昇が響いた格好で、為替の影響を除いたベースでは3%の増収を確保した。
営業利益も定率為替ベースで15%増加したものの、為替変動を加味したベースでは1%減の27億8,500万ドルに後退。純利益は6%減の23億600万ドルで、定率為替ベースでは9%の増益だった。
部門別の業績(為替変動を加味したベース)をみると、特許薬は売上高が9%減の71億4,000万ドルに落ち込んだものの、営業利益は4%増の22億9,900万ドルに拡大した。眼科薬のアルコンは売上高が3%減の25億5,800万ドル、営業利益が7%減の3億5,300万ドル。後発医薬品のサンドはそれぞれ3%減の22億3,700万ドル、1%減の2億7,900万ドルだった。